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悪女になるなら 悪女になるなら月夜はおよしよ素直になり過ぎる 隠しておいた言葉が零れてしまう 「行かないで」 口ずさみながら考えを巡らせていた。悪女になる必要なんてあるんだろうかって。いくら素直だって悪女な女はいくらでも居るだろうし、素直じゃなくてもいい女は沢山居るだろうって。例えば素直になって「行かないで」って言ったところでどうにもならない時には、きっとどうにもならないのだろうって。 愛し愛される事は確かに本望だけど、愛する事と愛される事がどちらがいいのだろうと考えてしまう。愛して愛して、あなたへの想いを膨らまし続け、青い月の夜も月の無い夜も、切ない夜を過ごし続けるのがいいのか、それがあなたなのかわからないけれど月の浮かぶ空も見上げずに愛される事がいいことなのか。 私は私であり続けて、生きる事しか出来ないだろう。あなたへの思いはきっと何処までも特別なものなのだけど、それを上手く言葉にして伝える方法を知らない私は、私であり続ける事しか出来ない。そして唯一私があなたへの想いを伝える方法は、私であり続ける私を感じて認めてもらうしか無いのだと思う。 つまりは私は只其処に居て、愛されるしかないのだと思う。 |