|
ただそれだけなの あの人はお洒落で、格好よくって、物知りで、経済力があって、行動的で、理解力があって、色んな人知ってるし、色々経験してるし、愛とか恋愛とかそんなことにも詳しいし、お喋りしてても飽きないし、オマケにセックスも上手だし。 でもね、ただそれだけなの。 ちょっと込み入った話になると「僕は君を幸せに出来ないから」とか、わけわかんないこと言い始めるし、「素敵だよ」とは言ってくれても、「欲しい」とは絶対言わないし。いくら嘘なんかついたっていいのに、それを私にばらさなければそれでいいのに、「君に本当の事を知って欲しいから」とかわけわかんないこと言い出して、その事が私をどれだけ傷つけてるか考えもしないで。 結局あの人には物凄い理想の女性像があって、愛とか恋とかそんな話をしてても、きっとそれはわかってる振りをしながら、自分のカテゴリに私があてはまるかどうかだけ考えてるだけだと思う。あてはまらなかったらその時点でおしまい。「その考えは良く分かるよ」でおしまい。 まるで恋愛の教則本に従って動いてるような感覚。最初のうちはそれでいいの。あの人はそれがイヤミなく通じる人だから。でもね、ある日、ある夜に気がつくの、「ああ、この人には意思が無いんだ」って。「ああ、この人は私をどうにかしたいとか、私とどうにかなりたいとか、そんな気持ちは全く無いんだ」って。 多分何かの間違いで結婚なんかしちゃったら最悪よね。理想だけを押し付けられて、私の事を分かってる振りしてた、ってのに気が付いて、あの人は自分の心がラクになりたいが為に、ズケズケと私が傷つくような事を平気で言ってのけて。本当の事を言う事だけが本当の愛だと信じ込んで。 自分を欲しがってくれもしない男の前で綺麗でいようだなんて思わないものね。そしてそれもまた責められるんでしょ。「変わった」って。自分がどれだけ変わっていってるか気にもしないで。そしてこうやってアレコレと発想が飛んでいく私の事を「コレだから女は・・」とか煙たがるんでしょ。 まあ、いい勉強になりました。貴方の語る恋愛論なんて何の役にも立たないって事が。そしてその裏を行けば私が気持ちよく毎日が過ごせるって事が。 |