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君には親を殺せるかい? どうして私が人の言葉や感情を受け続けるか。決してこちらから感情を吐き出すこと無く、その言葉が罵倒だろうが、批判だろうが、賞賛であろうが、愛の言葉であろうが。 最後には何も残らないからだ。最後にはその人の心を決めてしまう事が出来ないからだ。自分の命に替えるまでもなく、自分の命以上に自分の魂以上にその人の魂を守り続ける事が出来ないからだ。 いつでもここに居るよ、としか言う事が出来ない。衝動で、感情で行動を決めてしまう君には。最後に何かを失って何かに悲しむのは君であって私ではないんだ。 君には親を殺せるかい? 君には人の心を平気で切り裂けるかい? 君には自分自身を捨ててしまう事が出来るかい? 君には必ず収束していくたった一つの信念だけで生きていけるかい? 守ってあげるなんておこがましい事も言わない。救ってあげるとおこがましい事も言わない。でも守りたい人が居て、救いたい人が居るなら、この場所に辿り着くしかないんだ。そう思ってしまえば、思う自分が其処に居れば。 私はそれが必要な行為なら君を殺してしまえるんだ。心にひとつの後悔も残さずに。 強いんじゃない、弱いからこそ、弱い部分を守るためのたった一つの方法なんだよ。弱い事を理由に泣く事も、叫ぶ事も、狂う事も許されないんだよ。たった一つの自分の存在意義だよ。生きている意味だよ。揺らがないんじゃない、揺らいでしまえば自分である事すら失ってしまうんだよ。免罪符を受け取る事で生きている事を実感する時期なんか、とうの昔に過ぎ去っているんだよ。 君が理由を欲しがるのと、理由をつけたがるのは、そういうことだからだよ。 |